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ES練習帳(8)クリエーティブ志望と、クリエーティブ志向は違う。

模擬面接(6)志望動機と“きっかけ”は違うで申し上げたように、

採用する側が聞きたいのは、入りたい“きっかけ”ではなくて、あなたが「どれくらい広告業界に入りたい」と考えているか(という意欲)と、その“理由”をきちんとプレゼンテーションできる(能力がある)か、ということなのです

「広告が好きです」というのと「クリエーティブ*になりたいと思います」には、大きな隔たりがあります。(*「クリエーター」は和製英語。海外で自分のことを「クリエーターです」と言えば「お前は創造主か」と驚かれます。クリエーティブの仕事をする人のことはcreative(クリエーティブ)と言いいます)

もちろん、わたくしは広告業界を志望する人すべてが「広告が好き」であって欲しいと思っています。クリエーティブこそ、わたくしたちの仕事の最終的なアウトプットであり「クリエーティブ志向(こころざすこと。意向。指向。)」「creativity:創造力、独創力」がなければ、営業であれマーケであれ、媒体担当であれ務まらないと考えるからです。さらに言えば、総務・経理・人事といったいわゆる「総本社部門」に働く人であっても、広告に興味と関心がない人が向いているとは思いません。もちろん人事異動もありますしね。(「広告業界の職種」参照のこと)

いっぽう「志望」というのは、まさに“こうなりたい、こうしたいと望むこと。こころざし。希望。”ということですから、ここで求められるのは「意欲」と「能力」そのものです。しかも、アート職(グラフィックのデザイナー)以外は美大卒である必要もないのです。そして普通は、クリエーティブ部門に配属するかどうかは会社の人事が決めるものです。つまり制作会社ではない総合広告会社のクリエーティブ部門で働きたかったら、まずその会社に入社するしかない、のです。それが基本です。

ゲーテが「できない理由は、3つある」と書いています。

なすべきことを欲しはするが、その能力がない。
なすべきことをなし得るが、意欲がない。
欲し、かつ なし得るが、何をすべきかを知らない。

人の能力というのは、さほど違いがあるものではありません。もちろん「天賦の才能」を持つ人は存在しますが、多くはみな普通の人です。特に「企業に就職して働こう」という者が天才であるはずがないではありませんか。「何をすべきか」は学べばいいことです。そして「意欲」とはもちろん“物事を積極的にしようとする意志・気持ち。”のことです。採用担当者や面接官が「最初はとりあえず営業で広告のことを知って、いつかはクリエーティブになりたい+ですw」なんて書いたり言ったりする人に、積極性や意欲を感じると思いますか?

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