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模擬面接(6)志望動機と“きっかけ”は違う

「動機」を辞書で引けば、 “人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。” とあり、「きっかけ」とは、 “物事を始めるための手がかりや機会。また、物事が始まる原因や動機。” となっています。

似ていますが、もう少し詳しく見てみましょう。「原因」は “ある物事や状態を引き起こしたもとになった事・出来事。” ですから、「きっかけ」に近いと言えますが、わたくしは就活における「動機」というのは、むしろ「理由」を語るべきだと考えています。

それはつまり、“なぜそうなったかという筋道。また、なぜそうするかという根拠。わけ。事情。” のことです。(すべて、三省堂提供「大辞林 第二版」goo辞書から)

たとえば志望動機を問われて、「わたしが小さい頃いじめにあった時、AC(公共広告機構)の『いじめをなくそう』キャンペーンのCMを見て、広告の“人を勇気づける力”を知りました。ですから私も、世の中を変えるメッセージをつくりたいと思っています」と答える学生さんは少なくありません。(「いじめ」と「AC」については、また後述したいと思います)

それでは短絡的過ぎるのです。たしかに「きっかけ」はそうかも知れません。しかし、そこから自分がどう考え行動してきたか、“なぜそうなったかという筋道。” “なぜそうするかという根拠。”を自分の言葉で話せなければダメなんです。ひとことでいえば「考えが足りない」のです。

それでは、どう考えればいいのでしょうか。先の例は突っ込みどころ満載なので、後ろから指摘すると、「メッセージをつくりたいと思っています」に関しては、CMプランナーになりたいのかその業務内容を知っているのか、その覚悟はあるのかそのための努力しているのか。ということを、説得力を持って説明できなければなりませんし、

「広告の“人を勇気づける力”」は、そもそも何のために鍛えられてきたのか公共広告と通常の広告とは、どう違うのか。どこが同じなのか。──そういった洞察と考察がなければ、それは単なるあなたの「願望」にしか過ぎません。

採用する側が聞きたいのは、入りたい“きっかけ”ではなくて、あなたが「どれくらい広告業界に入りたい」と考えているか(という意欲)と、その“理由”をきちんとプレゼンテーションできる(能力がある)か、ということなのです。

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