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模擬面接(7)開催する理由

いつから広告労協が模擬面接を始めたのか、手元に資料がないのと記憶も定かではないのですけれど、サイト内を見たかぎりでは少なくとも、2004年の7月30日(金)には東京で実施していることが分かります。

今だから告白しますが、当初広告労協Fさんが「模擬面接会を実施する」と言い出したとき、正直「そこまでやるのか」と思いました。それは単に実施すること(連絡・会場準備・模擬面接員の手配・評価の基準・なによりそれら全てに関わる、時間・労力・費用)が大変だ、というだけではなく、そもそも各企業の採用担当でもないのに面接を行って効果があるのか? また安易な「HOW TO」的な知識を与えて学生のみなさんに対して固定観念を植え付ける危険性はないのか? ということでした。

ところが、実際に始めた瞬間に、それは杞憂だと分かったのです。Fさんの偉大なアイデアにはいつも、こういうところがあります。同時に分かったことは「だから広告会社は採用にあたって面接を最重要視するのか」ということでした。それは“コミュニケーション力”とか“人間力”とかいった手垢のついたような言葉で説明できることではありません。「人が人を選ぶ」というのは、こういう瞬間なんだ」と実感したのです。企業は「法人」という機関である前に、一人一人の人間が行っている活動の場に過ぎません。一緒に働くということを双方が決めることが採用/就職なのです。これはまさに結婚と同じ構造です。面談は縁談といえるでしょう。(広告業界就職ノススメ。: 「面接」と「面談」。から)

面接を受ける学生の立場では「ほんの5分か10分で自分のことが分かるものか」と思う人もいるでしょう。人生の大事な岐路をそんなことで決定されてたまるか、と。もちろん20年以上の歴史を持っている一個の人間の全てが分かるはずはありません。しかし、考えてみてください。あなたがたとえどんな人間であれ、それを表現することなしにあなたが社会で認められるはずがないではありませんか。逆に言えば「あなたは、あなたの周りが感じて、思って、考えているような人間」でしかないのです。

たとえばSNSのようなコミュニティで、どんなに多くのメンバーとつながっていようと、あなたの紹介文があなたの“今の”存在感を示しているのです(そのnetの中で)。現実の社会も同じです。 (自分の紹介をして欲しかったら、あなたがしなければならないことは、ただ一つ「あなたが友達の紹介文を書く」ことです。)

したがって、広告労協の模擬面接においては「こうやればA社の面接を通過できる」とか「こう言ったらB社の採用担当には受けがいい」といった瑣末な「HOW TO」的アドバイスは、ほとんどしません。「君の言っている内容は全く理解不能です」「今のあなたの態度では、一緒に働きたいとは誰も思いませんよ」と、まさに「臨死体験」という定評があるほど“広告業界で最も厳しい面接”だといえるでしょう。(広告業界就職ノススメ。: 「フィルター」と「バネ」。ご参照)

それでも「広告労協の模擬面接会を受けたい」と思う方は、「広告労協 広告業界就職フォーラム」内の『広告業界就職フォーラム 就職課掲示板』を常にチェックしてください。情報は「運」と同様、待っていて得られるものではありません。自分でつかむものなのですから。

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