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「プラトンの洞窟」

「広告業界就職フォーラム2008」パンフレット(表2*)原稿

広告業界で働く人に求められる資質は何か、という話です。“JMM”という作家 村上龍が主宰するメルマガに国連職員の春具(はる えれ)さんのコラムがあります。その2006-06-23配信分から──。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report.php?tid=1&rid=697

 人間とは洞窟に捕われた囚人なのであって、生まれてこのかた鎖に繋がれた境遇にいるために、洞窟以外のことを知ることができない。
 そんなとき、ひとりの囚人が鎖を壊し、自由になって手探りで洞窟の外まで這い出て
いく。洞窟の外に出た彼は、ここではじめて広い世界を見るのです。空は青く、雲は悠々と流れ、鳥は唄い、草木は緑。草原は果てしなく広がって、空気まで甘い。そんな世界をまぶしげに体感したのであります。
 彼は急いで洞窟へ戻り、仲間たちに見てきたことを報告する。微にいり細にわたって
外の世界がいかにすばらしいかを説明するのです。当然、囚人たちは「嘘つけ。そんな世界があるわけはないじゃあないか」というネガティブな反応である。だが彼の情熱的な説明にほだされ、囚人たちも鎖をとき、「だまされたと思って」彼に先導されて外界へ出てみる。そして新しい世界を知るのであります。
 プラトンのこの話はもともと「無知」と「知」ということを論じたものでありますが、
この話の教訓は、(1)リーダーとなる資質のあるものは、未知の世界を見にいく好奇心と勇気を持つ(2)リーダーは見たり体験した素晴らしいものを独占せず、仲間に伝え、共用する(3)そしてリーダーはそれを知らない仲間たちにきちんと伝え、説得する能力を持つ、という3点であります。

広告人は、生活者のリーダーとして「未知の世界を見にいく好奇心と勇気」を持ち、「その感動を“シェア”する志」を持って、「さらに、それを表現するコミュニケーション能力」を備えていなければなりません。

いや少なくとも、そのような存在になりたいと思う「意欲」こそが最も重要な資質なのだと、わたくしは思います。

きっと皆さんには、本日開催される「広告業界就職フォーラム」で、壇上に立つ全ての広告人にその「ライトスタッフ」があることが、分かるでしょう。

皆さんの中から、私たちと一緒にこの業界を支えてくださる人がひとりでも多く出ることを願ってやみません。

*雑誌の表紙の表側を表1、裏側を表2、裏表紙の内側を表3、外側を表4という。

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