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“advertisement”と“propaganda”の違い

昨日に続いて戦時下での広告の話をします。

アド・ミュージアムには展示されていませんでしたが、戦意高揚のためのスローガンというものが(どの戦争でもそうですが)ありました。

たとえば、“贅沢は、敵だ。” とか。

ところが、貼られたそのポスターにこんな落書きがされたそうです。正確には落書きではなくて、1字付け加えただけ。「敵」の前に「素」を入れて、

“贅沢は、敵だ。” なんという素敵なコピーセンス(笑)

もうひとつ。“足りぬ足りぬは、工夫が足りぬ。”

これには、付け加えるのではなく、1字「工夫」の「工」に×を上書きして、

“足りぬ足りぬは、が足りぬ。”

愛する者を奪われた女性の哀しみさえ伝わってきますよね。

和英辞典で「宣伝」を引くと、3つ出てきます。 (goo辞書)

publicity; 《商品などの広告》advertisement; 《政府などによる》propaganda.

(publicity についてのエントリーは、またあらためて立てたいと思います)戦意高揚のポスターが“propaganda”で、落書きのほうは庶民の手による“advertisement”だといえるでしょう。

“advertise”とは、もともとラテン語の「advertere:注意を向ける」を語源としていて(ランダムハウス英和大辞典)、“propaganda”は「(主義の)宣伝, 布教活動(goo辞書)」のことです。

やはり「広告」というのは、多様性の高いさまざまな物やサービスの中から、その特長を掴み取り、振り向かせるための「選択に必要不可欠な情報」であって欲しいし、そのためには平和な時代が維持されていることが大前提なのだと思います。

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