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世界初のブランドは何でしょう?

世界最古の広告は何か。という問いに対する正解は──、
説が色々あるが、おそらくエジプトのテーペの遺跡から発掘された広告が世界最古と考えられる。 と言われています。

しかし、ここでの問題は「いわゆるお酒の銘柄や、老舗の暖簾のようなものを除き、近代マス・マーケティングとブランド・コミュニケーションを結びつけたもの、という意味において」です。もちろんブランド 【brand】とは(辞書を引けば明らかなように)そもそも〔原義は「焼き印」の意〕です。牧場主が小牛の首の後ろに押し付けるんですね。

さて、いきなり正解を申し上げます(笑)
それは──、アーカー教授の説によればP&Gの『アイボリー石鹸』です。
 

「オフィス・デポ」のネットショップに分かりやすい解説が載っています。

『アイボリー』は1879年に石鹸を発売し、その誕生から125年以上の長きに渡り世界で愛されてきた、P&G(プロクター&ギャンブル)のブランドです。この石鹸は、J.N.ギャンブル氏らが開発し、H.プロクター氏が『アイボリー』と名付けました。

当時のアメリカでは、量り売りで売られていたので大理石の粉を混ぜたような粗悪品の石鹸が安く出回り、商品の質の良さで販売することが困難だったのです。そこで、プロクターさんが(1)名前をつけて(2)広告でイメージを広めた、のですね。それまで、石鹸に商品名は付いていなかったのです。(参考:週刊しゃかぽん 31号

過去の模擬面接で「ESにブランディングの仕事がしたいです、なーんて書いてるけど、じゃあブランドについて中学生にも分かるように説明してみて」と聞いて、いきなりしどろもどろになった学生さんは一人や二人ではありません。上記の週刊百科の対象年齢は「小学校高学年」ですよと(笑)

また、食品の偽装事件が相次ぐ中、メーカーや行政に対する厳しいコメントをするのも間違った態度ではないのですが、11月18日に開催される「マスコミ就職フォーラム」に関連していえば、批評するのはジャーナリストの仕事です。広告業界を目指すものであるなら「どうして偽装事件が多発し、後を絶たないのか」という問いに対して、単に倫理的な正義感を振りかざすのではなく、経済合理性のなかで広告やブランドがどういう機能を果たしているのか? または、PR的な視点からリスクマネージメントと広報について考察してみることも大事だと思います。

「ブランドイメージとは、コンテンツとコミュニケーションの掛け算である。」という至言を述べた、双日総研 吉崎達彦氏の『溜池通信』も必読でしょう。ちなみに、ブランドの語源に由来した有名なプロレス技がありますね。⇒コレですw

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