BLOG 就職ノススメ。

非通知で名乗っても大丈夫

『広告業界就職ノススメ。』名作の一つに「携帯で、名乗る。」というのがありますが、その最後に

少なくとも就職活動中は、携帯に知らない番号や発信番号非通知でかかって来たら、ビジネスマナーとして名乗ってみてはいかがでしょうか。

と書かれていますね。みなさんは、そう言われても「電話セールスなどの迷惑電話が繰り返しかかっていたら嫌だなあ」と感じていることでしょう。わたくしもこの類いの電話に関しては「お断りします」の一点張りで切り抜けてきたのですが、いったん名乗ってしまうと、つい会話を重ねて、結構面倒くさいことになってしまいがちでした。

先日「個人情報保護」に関する研修というのを受講して「目から鱗」なことがあったので、ご紹介します。要は「そもそも、個人の電話にかけてくるという行為自体が、個人データの不正使用である」いう理由で相手を封じ込めることができるのですね。しかも相手に「名簿化することを許さない」「再び電話をかけてくることを認めない」という法的な根拠を示すことができるのです。

電話がかかってきます。「はい、○○です」(名乗ってもかまいません。だって重要な電話だって非通知でかかってくることはありますからね。「まず名乗る」のは大人のマナーです。すると――

「もしもし、××の△△と申します。ただいま□□社の皆様に大変耳寄りな情報を……」とお決まりの口上が始まります。今まで、ここでさえぎったりすると「どうしてですかまだ私は説明もしていないじゃないですか話を聞いてくださいよ」みたいな展開になってた訳です。さて、ここからが勝負です(笑)

「××の△△さんですね? あなたのお話を伺う前に個人情報保護法第25条に基づき質問させていただきます。どうして、この番号のわたくしに電話をかけてきたんでしょうか?」。すると──、名簿を持っているとか電話帳で調べた、とか言ってきます。

「では、同法第26条に基づきあなたに要求します。(1)本来の目的ではない利用で(2)不正な方法で取得された(3)本人の同意のない第3者提供による、手続違反の保有個人データ使用は認められません。削除を求めます。

「また同法第27条、保有個人データの利用停止、すなわち二度と電話をかけてこないようお願いします。××の△△さん!

「もし今の要求に応えられない場合は、第34条2項ならびに第56条に基づき、6か月の懲役もしくは30万円以下の罰金となることもあります。分かりましたか?」以上おわり、ガチャン。

もちろん、こんなに詳しく説明する必要はありません。

・26条:保有個人データの開示を求め、
・27条:手続違反による保有個人データの削除の要求、
・28条:今後の利用停止を命じる、この3点が重要なんです。

罰則は、極論ですけれど、ここまで言えばもう電話かけてこないでしょう。
この方法の画期的なところは(自画自賛)「業務の迷惑だからやめてくれ←というと「いつならいいんですか」と聞かれる、とか「興味がない←話を最後まで聞いてから応えて欲しい」とかいうことではなくて、

携帯の電話番号というのは本人がコントロールできる(すべき)個人情報だという理由で相手を封じ込めることができるのです。個人情報保護法で規定する「個人情報取扱事業者」とは、“6ヵ月の内に5000名以上の個人情報を保有している”者を指しますが、2006年5月に改定されたプライバシーマークの認定基準 JIS Q 15001 では、期間に関する記述はありません。ますます「プライバシー権(自己情報コントロール権)」は厳しくなってきているのです。

このアイデアをまとめてからまだ一度も迷惑電話がかかってこないのが残念です(笑)

※個人情報の保護に関する法律から抜粋

第四章 第一節 個人情報取扱事業者の義務
(開示)
第二十五条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該本人が識別される保有個人データの開示を求められたときは、本人に対し、政令で定める方法により、遅滞なく、当該保有個人データを開示しなければならない。

(訂正等)
第二十六条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該保有個人データの内容の訂正、追加又は削除を求められた場合には、当該保有個人データの内容の訂正等を行わなければならない。

(利用停止等)
第二十七条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該保有個人データの利用の停止又は消去(以下この条において「利用停止等」という。)を求められた場合、遅滞なく、当該保有個人データの利用停止等を行わなければならない。

第五章 雑則
(勧告及び命令)
第三十四条 主務大臣は、個人情報取扱事業者が規定に違反した場合において個人の権利利益を保護するため必要があると認めるときは、当該個人情報取扱事業者に対し、当該違反行為の中止その他違反を是正するために必要な措置をとるべき旨を勧告することができる。

第二項 主務大臣は、前項の規定による勧告を受けた個人情報取扱事業者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかった場合において個人の重大な権利利益の侵害が切迫していると認めるときは、当該個人情報取扱事業者に対し、その勧告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。

第六章 罰則
第五十六条 第三十四条第二項又は第三項の規定による命令に違反した者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

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「おかしいです」は、おかしい「です」。(完結編?)

まとめてみます。

1)エントリーシートの文章は多くの場合「だ・である」体ではなく「です・ます」体が望ましい
2)ただ「です・ます」体で書くにはある程度の文章能力(特に語彙)が要求されるので、下手に「です・ます」体で書くよりも「だ・である」体の方がまし、という意見もある。
3)いずれにしても、一番重要なことは言うまでもなく「内容」。その次が、文章の表現力。
4)後者のためには、とにかく書くこと。そして推敲すること。自分が上手いと思うお手本をみつけること。日頃からの言葉遣いに気をつけること。

「たいへん美味しかったです」より「とても美味しかった」でOK。「たいへん美味しゅうございました」という必要はない(当たり前)。よりベターな表現としては(たとえば)「たいへん美味しい食事でした」。これを「たいへん美味しかったと思います」というのは、どうかと(笑)

「先日のイベントはたいへん素晴らしかったです。ありがとうございます!」ではなくて(それでも感謝の気持ちは伝わりますけどね)、「先日は素晴らしいイベントを紹介していただき、ありがとうございました。」の方が、オトナ語として優秀な感じがするでしょ?

「です・ます」は、(基本的に)名詞のあとにつく言葉である、ということを知っておくだけで随分表現に厚味が出てくるもの(なの)です(よ)、と。いやあ、ほんとうに日本語って奥が深い(の)です(ね)。←口語の場合でも(かっこ)のどちらかを入れたりすると効果的です。ではまた。(しつこい?)

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○行きたい国は「タイです」。×タイに行き「たいです」。○好きな魚は「鯛です」。×鯛を食べ「たいです」。『です・ます』体でESを書くのは、本当に難しい(の)です(ね)。とw

かつて同様のエントリーをアップしたとき、尊敬する大先輩に「某公共放送への就職を目指すヒトのためのガイダンスみたい」とコメントされてちょっと凹んだこともあるんですが、やっぱり気になるテーマなので再度挑戦してみたく。

タイトルの「○と×」厳密に言えば「×」ではないんですね。先に(下記リンク参照)述べたように、

Q.「楽しいです」「大きいです」という言い方には、やや違和感を持ちますが、正しいのでしょうか?
A.この言い方は現在では認められています。

【解説】
「楽しい」「美しい」「やさしい」といったいわゆる形容詞には、かつては「です」を付けることはありませんでした。ていねいに言うときは、「楽しゅうございます」「美しゅうございます」という言い方がありましたが、日常語ではあまりにも大げさです。そこで、形容詞に単に「です」を付ける簡単な言い方が登場しました。
 昭和27年に国語審議会がまとめた「これからの敬語」では、「大きいです」「小さいです」などの言い方は、平明簡素な形として認めてよい、という答申が出 されています。そこで現在では、一応標準的な言い方となっていますが、歴史が浅いだけに年配の人の中にはまだ違和感を持つ人もいるわけです。
NHK放送文化研究所から

この記事も10年以上も前に書かれたものです。しかし、とおりすがりにの業界人さんにコメントいただいたように(下記参照)、やはり「クリエーティブな仕事をしたいです」と書くのは読む相手に稚拙な印象を与えることがある、ということを知って欲しいと思います。

私のコラムにこんな裏づけがあったんですねー。参考になりました。
 このおかしい「です」コラムは、例えばビジネス文書で「このプロジェクトを推進したいです」といった文章を私がかつて見たことがないこと、またもし もそういう文章があった場合社長クラスの年齢がどう思うか、ということも念頭においています。「楽しゅうございます」に代えろというのもありえませんの で、やはり書き言葉で形容詞+「です」は「避けたい」と言うしかないようです。

問題は、ではどう書けばいいのかということです。とおり氏は「思います」を推奨しているのですが、実はこれがまた曲者なんですね。「僕は君と結婚したいです」は幼稚な言い方だからと行って「ボ ボクはキミと結婚したいと 思います」じゃあ弱いでしょう?

「思う」より「考える」を使うという手もありますが、しかしそればっかりだと──「僕は君と結婚したいと考えています」──お前誰? って感じですよね(笑)

例えが悪いので場面を変更しますが(ここでの正解は「労協カフェテリア」で!w)、口語の場合は簡単です。「どうしても僕は君と結婚したいのです」「やはり僕は君と結婚したいですね」みたいな。要するに、言葉をよく選んで考えて書いてくださいね、ということに尽きます。コトバを商売の基本にしている業界なんですから。

エントリーシートの文章は多くの場合「だ・である」体ではなく「です・ます」体が望ましいと、私を含めた複数の広告労協スタッフは共通見解を持っています。エントリーシートは目上・先輩が見ることが確実な書類であり、丁寧な文体のほう印象がいいのは当然のことです。

というアドバイスに対して「字数制限のあるESでは『だ・である』の方が短く書ける」という声をいただいたこともあります。かといって、その文章の内容が充実したものだったかどうかは(以下略^^;)
しかし一方、先日いただいた労協生(女性)の文章が『だ・である』体だったのに、これが非常にいい出来で感心したことも事実です。ジェンダー的には不適切な発言ですが、逆に男性が上手に「です・ます」体を使っていると印象的かもしれませんね。

大事なことは「内容」です。という身も蓋もないエントリーとなってしまいましたが、正直に告白しますと、このブログでわたくしが意識的に丁寧な言葉遣いを心がけているのも、いつか国連職員の春具(はる えれ)さんのように文章が書けたらいいな、という練習のためなのですよ実は。わっはっは。

(参照)
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: ES練習帳(3)「すごい」も「です」も名詞専用です。(本来は)
広告業界就職ノススメ。: 「おかしいです」は、おかしい「です」。
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: 模擬面接(1)大人は『ぼく』と言わない
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: ES練習帳(4)エントリーシートを最初に読む人は?
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: 「プラトンの洞窟」

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朝日広告賞のサイト「月間賞」

『広告業界就職ノススメ。』で、人気と評価の高いシリーズのひとつに「あなたが興味ある広告を3つ挙げてください」というのがあります。

色々とアドバイスすべき点は多いのですが、模擬面接をしていていつも気になる点として、大手総合広告会社や新聞社系の会社を希望していながら、新聞広告をまったくフォローしていないケースです。

基本は、毎日よく新聞を(できれば複数紙)読みなさい。ということにつきるのですが「広告批評」や「宣伝会議」を買う前に、簡単にできることがあります。

Asahi Advertising Award 2006

Asahi200707

『朝日広告賞』の「受賞作品紹介・月間賞」というコーナーです。

実際の紙面では毎月月末に前月分が報告・掲載されその2週間後くらいにこのwebサイトで更新されます。評者のコメントもついていますし、参考になると思いますよ。

Asahi0827 (8/27掲載)

他紙でも同様の企画があります。クリエーティブ志望でない方もチェックしてみてはいかがでしょうか。なんといっても広告会社の最終的なアウトプットの一つは広告表現なのですからね。

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自己分析は何のため?

08生自治会リレーBLOGで、aya08さんが非常にいいこと書いてます。
『自己分析って何?』から、

就職活動において、自己分析がなぜ必要なのか。
それは、就職活動では相手に自分を伝えなくてはならないからです。
そして、そのためには言語化する必要があるからです。

要するに、「あんた誰?」と聞かれているわけです。そういった場面で、「自己PRでストーリーを語るのは無理がある」のですね。わたくしが「自己PRは短いほうがいい」と書いているのも同じような意味です。そのための自己分析であるべきなのです。

そして、「あんた誰?」の次に聞かれることは、「何がしたいの? 何になりたいの? どうしてそう考えるようになったの?」(志望動機)であり、その裏づけとして締めくくりに「何が出来るの? どれくらい強く思っているの?」(プレゼンテーション)ができればOK牧場(古い!)というものです。

もう一度言います。面接においては、
(1)「採用面接の全てが自己PR」だと言ってもいい。
(2)そのために必要なのが、『相手に自分を伝える─言語化─自己分析』と
(3)『意欲のプレゼンテーション』なのだと考えています。

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