マメ知識

「Beaujolais nouveau」の表記いろいろ。(メモ)

毎年11月の第3木曜日は、「Beaujolais nouveau」の解禁日。というわけで、今年もいろいろありましたな。来年もまた同じ話題に触れることもあるかと思うので、メモしておきたいと思います。

このサイトの記事がとてもよい。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081113/1020872/?ST=life&P=1
ワインメーカーだけでなく、コンビニ、新聞、テレビにまでカバーして余す所がない。しかも論点はわたくしが言ってきたことと同じ。
http://lisapapa-kitakunikki.cocolog-nifty.com/susume/2007/11/post_59a4.html
だったら補足すること無いじゃん、と思いつつ(まとめ)を書いておこうと。気が向いたときにね(爆)

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非通知で名乗っても大丈夫

『広告業界就職ノススメ。』名作の一つに「携帯で、名乗る。」というのがありますが、その最後に

少なくとも就職活動中は、携帯に知らない番号や発信番号非通知でかかって来たら、ビジネスマナーとして名乗ってみてはいかがでしょうか。

と書かれていますね。みなさんは、そう言われても「電話セールスなどの迷惑電話が繰り返しかかっていたら嫌だなあ」と感じていることでしょう。わたくしもこの類いの電話に関しては「お断りします」の一点張りで切り抜けてきたのですが、いったん名乗ってしまうと、つい会話を重ねて、結構面倒くさいことになってしまいがちでした。

先日「個人情報保護」に関する研修というのを受講して「目から鱗」なことがあったので、ご紹介します。要は「そもそも、個人の電話にかけてくるという行為自体が、個人データの不正使用である」いう理由で相手を封じ込めることができるのですね。しかも相手に「名簿化することを許さない」「再び電話をかけてくることを認めない」という法的な根拠を示すことができるのです。

電話がかかってきます。「はい、○○です」(名乗ってもかまいません。だって重要な電話だって非通知でかかってくることはありますからね。「まず名乗る」のは大人のマナーです。すると――

「もしもし、××の△△と申します。ただいま□□社の皆様に大変耳寄りな情報を……」とお決まりの口上が始まります。今まで、ここでさえぎったりすると「どうしてですかまだ私は説明もしていないじゃないですか話を聞いてくださいよ」みたいな展開になってた訳です。さて、ここからが勝負です(笑)

「××の△△さんですね? あなたのお話を伺う前に個人情報保護法第25条に基づき質問させていただきます。どうして、この番号のわたくしに電話をかけてきたんでしょうか?」。すると──、名簿を持っているとか電話帳で調べた、とか言ってきます。

「では、同法第26条に基づきあなたに要求します。(1)本来の目的ではない利用で(2)不正な方法で取得された(3)本人の同意のない第3者提供による、手続違反の保有個人データ使用は認められません。削除を求めます。

「また同法第27条、保有個人データの利用停止、すなわち二度と電話をかけてこないようお願いします。××の△△さん!

「もし今の要求に応えられない場合は、第34条2項ならびに第56条に基づき、6か月の懲役もしくは30万円以下の罰金となることもあります。分かりましたか?」以上おわり、ガチャン。

もちろん、こんなに詳しく説明する必要はありません。

・26条:保有個人データの開示を求め、
・27条:手続違反による保有個人データの削除の要求、
・28条:今後の利用停止を命じる、この3点が重要なんです。

罰則は、極論ですけれど、ここまで言えばもう電話かけてこないでしょう。
この方法の画期的なところは(自画自賛)「業務の迷惑だからやめてくれ←というと「いつならいいんですか」と聞かれる、とか「興味がない←話を最後まで聞いてから応えて欲しい」とかいうことではなくて、

携帯の電話番号というのは本人がコントロールできる(すべき)個人情報だという理由で相手を封じ込めることができるのです。個人情報保護法で規定する「個人情報取扱事業者」とは、“6ヵ月の内に5000名以上の個人情報を保有している”者を指しますが、2006年5月に改定されたプライバシーマークの認定基準 JIS Q 15001 では、期間に関する記述はありません。ますます「プライバシー権(自己情報コントロール権)」は厳しくなってきているのです。

このアイデアをまとめてからまだ一度も迷惑電話がかかってこないのが残念です(笑)

※個人情報の保護に関する法律から抜粋

第四章 第一節 個人情報取扱事業者の義務
(開示)
第二十五条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該本人が識別される保有個人データの開示を求められたときは、本人に対し、政令で定める方法により、遅滞なく、当該保有個人データを開示しなければならない。

(訂正等)
第二十六条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該保有個人データの内容の訂正、追加又は削除を求められた場合には、当該保有個人データの内容の訂正等を行わなければならない。

(利用停止等)
第二十七条 個人情報取扱事業者は、本人から、当該保有個人データの利用の停止又は消去(以下この条において「利用停止等」という。)を求められた場合、遅滞なく、当該保有個人データの利用停止等を行わなければならない。

第五章 雑則
(勧告及び命令)
第三十四条 主務大臣は、個人情報取扱事業者が規定に違反した場合において個人の権利利益を保護するため必要があると認めるときは、当該個人情報取扱事業者に対し、当該違反行為の中止その他違反を是正するために必要な措置をとるべき旨を勧告することができる。

第二項 主務大臣は、前項の規定による勧告を受けた個人情報取扱事業者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置をとらなかった場合において個人の重大な権利利益の侵害が切迫していると認めるときは、当該個人情報取扱事業者に対し、その勧告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。

第六章 罰則
第五十六条 第三十四条第二項又は第三項の規定による命令に違反した者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

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クリエーティブの職種。

以前ご紹介した『ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね) 』というブログで「クリエイティブディレクターって、なんぞえ?」というエントリーが、クリエーティブ志望の皆さんに参考になると思いましてpostいたます。

広告制作チームというのは、クリエイティブディレクター(CD)、アートディレクター(AD)、コピーライター(C)の3人がワンセット。外資系では、このワンセットでCMもグラフィックも作ります。これに日本独自の職種として、CMをつくる場合には、CMプランナー(PL)が入ります。知らない人も多いかと思いますが、欧米にはCMプランナーという職種はありません。

ちなみに、アートディレクターは、なぜデザイナーではなくディレクターという名称かというと、アートの分野は、印刷やら写真やら、職種の本質がディレクションワークだから。アートの仕事は多岐にわたり、やることも多いから、アートディレクターの下にデザイナー(D)がいることが多いですね。

つまり日本の広告会社のCDというのは、アートディレクター(AD)、コピーライター(C)、CMプランナー(PL)出身の3タイプがいます。コピーからプランナーというケースや、ADからCDというケースはありますが、コピーからADとか、その逆は通常ありません。

広告労協Fさんの書かれた広告業界の職種にもあるように、

デザイナー(AD)は美術関係の学校卒がほとんどであるが、コピーライターやプランナーはその必要はなく、要は才能次第である。

したがって、広告会社でコピーやプランナーになるのは、営業や媒体、マーケやSPなどと一緒に採用されてから適性を見て配属されるのが普通ですから、クリエーティブ部門に配属するかどうかは会社の人事が決めるもので、制作会社ではない総合広告会社のクリエーティブ部門で働きたかったら、まずその会社に入社するしかない、のです。

(相変わらずリンク大杉ですが)最後に、電通グループでは「クリエーティブ」と表記する。もご参考までに。

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今年は「ヒット商品」も「流行語」も小粒。

11月28日に電通から12月3日付日経MJで、それぞれ「ヒット商品」が発表され、同じく12月3日の午後に「新語・流行語大賞」も発表が行われました。

Youcan

正直な感想を申し上げますと“小粒”というか“勢い”があまり感じられませんねー
とくに残念なのが、広告・CM用語からのトップテン入りがないことです。いや60もの候補語にも残っていません。寂しいことです。

みなさんも「今年の新人は小粒だねー」と言われないように頑張ってください。(余計な世話かw)

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「いっかげつ」の“か”は、どの“か”が正しい?

栄光の労協04生の一人、freekさんからタレコミがありましたので思わずアップ。エキサイトニュースがこんなバカなこと書いており。

パソコンや携帯で「いっかげつ」を漢字に変換するとき、みなさんは次のどれを選びますか?

「1か月」「1カ月」「1ヵ月」「1ケ月」「1ヶ月」「1箇月」「1個月」

変換して出てきたのは7種類。周りに聞くと人それぞれで、「なんとなく1ヶ月にしてると思う」「あまり考えてない」「漢字は硬いからひらがなかカタカナ」などなど。
そんな中、多かったのが「そのときによる」っていう意見。今回の場合は「1カ月」だけど、場所のときは「1ヶ所」の方を使うとか、つまり「雰囲気でなんとなく使い分けている」というもの。確かに僕も、なんとなく変えてる気がする。

あのねえ。「霞ヶ関」は固有名詞だから「ヶ」なんだよ。「ひばりヶ丘」だってそう。しかも国立国語研究所にインタビューして「役所が出す公用文では、算用数字のあとはひらがなの“か”、漢数字のあとは漢字の“箇”を用いていますよ。」なんて書いちゃってからに。(「ヶ」を推奨していないのはよしとしようw)なんども書いているように、

「ケ」はカタカナの「ケ」ではなく、漢字の「箇(カ)」の略体「个」または「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものです。し たがって、戦後の公用文や教科書などでは「ケ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されており、新聞では「カ」を使っている社もありますが、放送では 固有名詞を除いて、平仮名の「か」を採っています

戦前に戻してどうする?(苦笑)
わたくしは、見た目のバランスもあって、所属している会社の表記「ヵ月」を使用することが多いのですが、箇月はないっしょ。まったくもう、いい加減にしてくれ給へ>イチカワ君。

(追記)意外に思われるかもしれませんが、わたくしは「言葉は変わる」ということ自体については寛容なんです、実は。言葉を使うのは人であり、時代によって人は変わっていくものだからです。実際古文はほとんど分かりませんし、漢文だって苦手です。詩人の荒川洋治さんの話を聞いて(2007年11月20日放送分「むずかしい読み方」)へー、と感心してしまうくらいですから。ただ、この「か月」問題について厳しくいうのは、言葉が「箇月」や「ヶ月」という方向に退化しているからなんですね。その原因がPCの日本語変換ソフトであるのがいかにも皮肉でありますな。

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「ボジョレー・ヌーボー」の表記いろいろ

昨年アップしたエントリーを加筆修正。

今年の解禁日は、11月15日(木)です。
昨年の研究(笑)で分かったことは、

「ボージョレ」or「ボジョレー」×「・(中黒)」or「半角空き」×「ヌーボー」or「ヌーヴォー」or「ヌーヴォ」、ですから可能性としては計12種の組合せがある

つまり図にすると、こう

2006  なっていたのですが、

表記に関して、昨年から大きく変更になった点が2つあり、

1)キリンがメルシャンを買収して「キリンのワイン」というものがなくなり「メルシャン・ワイン」に統合されたこと。
⇒よって表記は、キリンの「ボージョレ ヌーヴォー」が無くなり、メルシャン方式の「ボージョレ・ヌーヴォー」一つに。
2)アサヒビールの表記が「ボージョレ・ヌーヴォ」から(なぜか)「ボージョレ・ヌーヴォー」に変更。

したがって、こう変わりました。

2007

計8種の組合せです。それぞれを、(1)と(2)で表記してみます。

1-1-1、という本エントリーの表記のほか、
1-1-2、というウィキペディア表記。その他メーカーごとに
2-1-1、という「サッポロビール」
1-2-2、の「サントリー」
2-1-2、になった「メルシャン」(キリン)と「アサヒ」の5種類ほどを現在確認済みです。

※1-2-1、2-2-1、2-2-2の例があったら教えてくださいね。

そういった豆知識を覚える必要は全然なくて、わたくしが強調したかったことは(繰り返し述べているように)「名前は大事だよ、よく気をつけてね」ということです。

ささいな違いだと思われるかも知れませんが、実はこれが極めて重要なポイントなのです。つまり仮にサントリーの担当者が「ボージョレ・ヌーボー」と言ったり書いたりしてはいけませんし、そもそも広告原稿だったら「誤植」となってしまします。

わたくしが細かい表記こだわるのはそういった根拠があるからです。このディテールを重要視しない(できない)人は広告(マーティング)業界に向いていない、と言わざるを得ません。

ということです。コメントにも書きましたが、この件に関する「とおりすがりの業界人」氏の言葉、

広告表現で、名前を間違わないようにするのは、広告(制作)会社の義務。
マスコミで取り上げられる際に、正しく表記してもらうよう働きかけるのが、PR会社の使命。

というのも見事な定義だと思います。

ちなみに報道のルールについては、さっくー05氏にコメントしていただいています。

元新聞記者の方とお話しする機会がありましたので、横文字を利用する際のルールを伺いました。
横文字を使う場合、
・商標登録されているものはその言葉を採用。
・その他は、まずは記者の判断、時期を見て新聞社独自で決定する。

つまり、一般的な用語となる前は同じ新聞内でもバラバラ。そして、一般的用語と決定した後は統一する。との事でした。

(ご参考:今年の各社webサイトほか)
サッポロのワイン|ワインの知識箱~ボージョレ・ヌーボーってなに?
製品ラインナップ ボジョレーヌーヴォー2007 - ワインスクエア|サントリー
メルシャン_ボージョレ・ヌーヴォー2007

ワイン総合サイト asahiwine.com | ボージョレ・ヌーヴォー | アサヒビール
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ- 2007 | セブン-イレブン・ジャパン
Beaujolais の日本語表記について(ボジョレー - Wikipedia)

※ちなみに「本エントリーの表記」は、某広告会社の社内表記なのでした~

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世界初のブランドは何でしょう?

世界最古の広告は何か。という問いに対する正解は──、
説が色々あるが、おそらくエジプトのテーペの遺跡から発掘された広告が世界最古と考えられる。 と言われています。

しかし、ここでの問題は「いわゆるお酒の銘柄や、老舗の暖簾のようなものを除き、近代マス・マーケティングとブランド・コミュニケーションを結びつけたもの、という意味において」です。もちろんブランド 【brand】とは(辞書を引けば明らかなように)そもそも〔原義は「焼き印」の意〕です。牧場主が小牛の首の後ろに押し付けるんですね。

さて、いきなり正解を申し上げます(笑)
それは──、アーカー教授の説によればP&Gの『アイボリー石鹸』です。
 

「オフィス・デポ」のネットショップに分かりやすい解説が載っています。

『アイボリー』は1879年に石鹸を発売し、その誕生から125年以上の長きに渡り世界で愛されてきた、P&G(プロクター&ギャンブル)のブランドです。この石鹸は、J.N.ギャンブル氏らが開発し、H.プロクター氏が『アイボリー』と名付けました。

当時のアメリカでは、量り売りで売られていたので大理石の粉を混ぜたような粗悪品の石鹸が安く出回り、商品の質の良さで販売することが困難だったのです。そこで、プロクターさんが(1)名前をつけて(2)広告でイメージを広めた、のですね。それまで、石鹸に商品名は付いていなかったのです。(参考:週刊しゃかぽん 31号

過去の模擬面接で「ESにブランディングの仕事がしたいです、なーんて書いてるけど、じゃあブランドについて中学生にも分かるように説明してみて」と聞いて、いきなりしどろもどろになった学生さんは一人や二人ではありません。上記の週刊百科の対象年齢は「小学校高学年」ですよと(笑)

また、食品の偽装事件が相次ぐ中、メーカーや行政に対する厳しいコメントをするのも間違った態度ではないのですが、11月18日に開催される「マスコミ就職フォーラム」に関連していえば、批評するのはジャーナリストの仕事です。広告業界を目指すものであるなら「どうして偽装事件が多発し、後を絶たないのか」という問いに対して、単に倫理的な正義感を振りかざすのではなく、経済合理性のなかで広告やブランドがどういう機能を果たしているのか? または、PR的な視点からリスクマネージメントと広報について考察してみることも大事だと思います。

「ブランドイメージとは、コンテンツとコミュニケーションの掛け算である。」という至言を述べた、双日総研 吉崎達彦氏の『溜池通信』も必読でしょう。ちなみに、ブランドの語源に由来した有名なプロレス技がありますね。⇒コレですw

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「おかしいです」は、おかしい「です」。(完結編?)

まとめてみます。

1)エントリーシートの文章は多くの場合「だ・である」体ではなく「です・ます」体が望ましい
2)ただ「です・ます」体で書くにはある程度の文章能力(特に語彙)が要求されるので、下手に「です・ます」体で書くよりも「だ・である」体の方がまし、という意見もある。
3)いずれにしても、一番重要なことは言うまでもなく「内容」。その次が、文章の表現力。
4)後者のためには、とにかく書くこと。そして推敲すること。自分が上手いと思うお手本をみつけること。日頃からの言葉遣いに気をつけること。

「たいへん美味しかったです」より「とても美味しかった」でOK。「たいへん美味しゅうございました」という必要はない(当たり前)。よりベターな表現としては(たとえば)「たいへん美味しい食事でした」。これを「たいへん美味しかったと思います」というのは、どうかと(笑)

「先日のイベントはたいへん素晴らしかったです。ありがとうございます!」ではなくて(それでも感謝の気持ちは伝わりますけどね)、「先日は素晴らしいイベントを紹介していただき、ありがとうございました。」の方が、オトナ語として優秀な感じがするでしょ?

「です・ます」は、(基本的に)名詞のあとにつく言葉である、ということを知っておくだけで随分表現に厚味が出てくるもの(なの)です(よ)、と。いやあ、ほんとうに日本語って奥が深い(の)です(ね)。←口語の場合でも(かっこ)のどちらかを入れたりすると効果的です。ではまた。(しつこい?)

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○行きたい国は「タイです」。×タイに行き「たいです」。○好きな魚は「鯛です」。×鯛を食べ「たいです」。『です・ます』体でESを書くのは、本当に難しい(の)です(ね)。とw

かつて同様のエントリーをアップしたとき、尊敬する大先輩に「某公共放送への就職を目指すヒトのためのガイダンスみたい」とコメントされてちょっと凹んだこともあるんですが、やっぱり気になるテーマなので再度挑戦してみたく。

タイトルの「○と×」厳密に言えば「×」ではないんですね。先に(下記リンク参照)述べたように、

Q.「楽しいです」「大きいです」という言い方には、やや違和感を持ちますが、正しいのでしょうか?
A.この言い方は現在では認められています。

【解説】
「楽しい」「美しい」「やさしい」といったいわゆる形容詞には、かつては「です」を付けることはありませんでした。ていねいに言うときは、「楽しゅうございます」「美しゅうございます」という言い方がありましたが、日常語ではあまりにも大げさです。そこで、形容詞に単に「です」を付ける簡単な言い方が登場しました。
 昭和27年に国語審議会がまとめた「これからの敬語」では、「大きいです」「小さいです」などの言い方は、平明簡素な形として認めてよい、という答申が出 されています。そこで現在では、一応標準的な言い方となっていますが、歴史が浅いだけに年配の人の中にはまだ違和感を持つ人もいるわけです。
NHK放送文化研究所から

この記事も10年以上も前に書かれたものです。しかし、とおりすがりにの業界人さんにコメントいただいたように(下記参照)、やはり「クリエーティブな仕事をしたいです」と書くのは読む相手に稚拙な印象を与えることがある、ということを知って欲しいと思います。

私のコラムにこんな裏づけがあったんですねー。参考になりました。
 このおかしい「です」コラムは、例えばビジネス文書で「このプロジェクトを推進したいです」といった文章を私がかつて見たことがないこと、またもし もそういう文章があった場合社長クラスの年齢がどう思うか、ということも念頭においています。「楽しゅうございます」に代えろというのもありえませんの で、やはり書き言葉で形容詞+「です」は「避けたい」と言うしかないようです。

問題は、ではどう書けばいいのかということです。とおり氏は「思います」を推奨しているのですが、実はこれがまた曲者なんですね。「僕は君と結婚したいです」は幼稚な言い方だからと行って「ボ ボクはキミと結婚したいと 思います」じゃあ弱いでしょう?

「思う」より「考える」を使うという手もありますが、しかしそればっかりだと──「僕は君と結婚したいと考えています」──お前誰? って感じですよね(笑)

例えが悪いので場面を変更しますが(ここでの正解は「労協カフェテリア」で!w)、口語の場合は簡単です。「どうしても僕は君と結婚したいのです」「やはり僕は君と結婚したいですね」みたいな。要するに、言葉をよく選んで考えて書いてくださいね、ということに尽きます。コトバを商売の基本にしている業界なんですから。

エントリーシートの文章は多くの場合「だ・である」体ではなく「です・ます」体が望ましいと、私を含めた複数の広告労協スタッフは共通見解を持っています。エントリーシートは目上・先輩が見ることが確実な書類であり、丁寧な文体のほう印象がいいのは当然のことです。

というアドバイスに対して「字数制限のあるESでは『だ・である』の方が短く書ける」という声をいただいたこともあります。かといって、その文章の内容が充実したものだったかどうかは(以下略^^;)
しかし一方、先日いただいた労協生(女性)の文章が『だ・である』体だったのに、これが非常にいい出来で感心したことも事実です。ジェンダー的には不適切な発言ですが、逆に男性が上手に「です・ます」体を使っていると印象的かもしれませんね。

大事なことは「内容」です。という身も蓋もないエントリーとなってしまいましたが、正直に告白しますと、このブログでわたくしが意識的に丁寧な言葉遣いを心がけているのも、いつか国連職員の春具(はる えれ)さんのように文章が書けたらいいな、という練習のためなのですよ実は。わっはっは。

(参照)
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: ES練習帳(3)「すごい」も「です」も名詞専用です。(本来は)
広告業界就職ノススメ。: 「おかしいです」は、おかしい「です」。
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: 模擬面接(1)大人は『ぼく』と言わない
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: ES練習帳(4)エントリーシートを最初に読む人は?
『広告業界就職フォーラム』挨拶専用ブログ: 「プラトンの洞窟」

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「右脳」の話を持ち出す人は、頭が悪い。(再)

何度も同じこと言わせるんじゃない。>AERA右脳と左脳を使い分ける 「転脳」で世界を2倍に広げる<お前が低脳(笑)

「悪い」というより、むしろ「無知」なだけかもしれません。実は結構、広告業界においても、この喩えが好きな人が多いんですね。困ったことに。

脳機能局在論 - Wikipedia から

脳機能局在論でよくある非科学的俗説として右脳・左脳論がある。これは左側が言語や論理的思考の中枢であり、右側が映像・音声的イメージや芸術的創造性を担うとし、例えば理屈っぽい人物は左脳優位、芸術肌の人物は右脳優位だとする説であるが、単純かつステレオタイプな解釈であり、そのほとんどは科学的な知見からかけ離れた通俗心理学に類するものであると批判されることが多い。

もう一つ引きます。右脳左脳はトンデモだったのか: ホットコーナーの舞台裏 (マイクル・クライトン著「恐怖の存在」(早川書房) 下巻P214-P215)から

「科学者に見かぎられてだいぶたってからも、延々と一般大衆に愛好される観念 がある。左脳・右脳の話などはその典型じゃ。1970年代に一世を風靡したろう?  きっかけはカルテックのスペリーが発表した研究じゃった。あのときスペリーは、特定のグループの脳を脳梁の切断手術を受けた患者の脳だけを研究対象としておった。スペリーの発見した結果は、この種の患者以外に適用でき るものではなかったんじゃ。じっさい、スペリー自身、この種の患者以外への適用を否定しておる。1980年代までには、左脳・右脳学説がまちがってい ることははっきりしておった。分割されていない脳において、左脳と右脳が独立して働くことはないんじゃよ。それなのに、世の中では、この観念はその後20年を経てなお滅んではおらん。世の連中は、いまなお、左脳と右脳説を騙 り、信じこみ、本に書いておる。科学者がまちがっているとして捨て去ってか ら、20年以上もたっているのにじゃ」

とどめは、人口知能、ロボット工学の世界的権威 金出武雄 曰く

計算と人間の感情はそもそも違うという証拠に、左脳と右脳をもち出す人がいる。これははっきりとわからないことを、わからないままにする論法の一つである。私に言わせれば、左脳、右脳というのは能力の局在、あるいは能力のカテゴリゼーション(範疇分け)にすぎない。情報処理の観点からすれば、何の差もない。

「大脳右半球は左半身の運動と知覚を、小脳右半球は右半身の巧遅運動を司っている」これは事実です。しかし「右脳を活性化させれば、イメージ力や感性が向上する」というの事実ではありませんし、「左手を使ったら右脳が発達する」ということが証明されたこともないのです。
「右脳的」「左脳的」という言葉を使う人は、そこで「感覚的」「論理的」と同義で使用している“だけ”で、脳の話を持ち出すことによって何となく説得力を増そうとしているに過ぎません。科学や医学を装って、信頼性を高めようという魂胆に自ら気づいていないというか“酔っている”だけだと思います。
「分からないことは、分からない」とするのが本来の科学のあり方であって

とんでもなく複雑な問題を解決するにあたって、ある仮説をきわめて粗雑に適用し、いかにももっともらしい説明をすることは、良く言えば知的怠慢ですし、悪く言えば恥ずべき無知なのではないでしょうか。(ガブリエル・ドーヴァー)

人間の脳という、宇宙のような存在を上記のように扱うことは実はまったく無意味なのです。もちろん最新の脳科学の発見には目覚ましいものもあります。たとえば「海馬」の研究においては、この俗説とは逆の結果さえ出ているのです。“「脳の中の宗教をつくる回路(神様を感じる場所)は、左半球の側頭葉にある」”

「脳からすべてがはじまる」なんて当たり前のことをしゃあしゃあと語る程度の低い学者が持て囃される時代はいつまで続くのでしょうね。

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